特殊用途の ドライ真空ソリューション

特殊用途の ドライ真空ソリューション

焼結、浸炭、軟窒化処理などの炉内工程では、使用する真空ポンプに大きな負担がかかります。上記の工程では、蒸気や粒子が放出され、ポンプ内で一部が凝結して、重度の汚染だけでなく堆積物の蓄積にもつながることがあります。
油封式ポンプは、このような汚染物質を洗浄しなければならず、運転が不安定で頻繁にメンテナンスが必要になります。さらに、サービス部門によるオーバーホールが必要になることもあります。
代わりにドライ圧縮真空ポンプを利用するとコストを節約できます。工程によっては、圧縮段で蒸気が容易に排出されるか、層蓄積が非常に遅いので洗浄段階での除去が可能です。
このような用途に最適なのは、内部ローター冷却とカンチレバー式ベアリング設計のスクリューポンプです。内部の温度が中程度に抑えられるため堆積物の蓄積が軽減され、ユーザーは必要な場合のみ圧縮段の清掃をすることになります。

使用例:
タングステンカーバイド製切削ツールの焼結脱バインダ処理では、分解されたポリマー結合剤の蒸気(PEG - ポリエチレングリコールであることが多い)がポンプに侵入して、その一部が圧縮段内で凝結します。

油封式ポンプは運転が不安定で、頻繁にメンテナンスとサービスが必要になります。ドライ圧縮ポンプでも時間とともに圧縮段に堆積物がたまり、清掃が必要になります。

解決策:
SCREWLINEドライ圧縮スクリュポンプラインを組み込んだRUTAポンプシステム。SCREWLINEは内部に冷却ローターを備えているため、圧縮温度を比較的低く維持します。非常に高温になる標準のスクリューポンプと比べて、分解されたポリマー蒸気がポンプ内に侵入して蓄積される堆積物が大幅に軽減され、ローターとステーターの堆積物形成も抑えられます。また、清掃間隔も最大限まで延長されます。
ポリエチレングリコールの堆積物は、流水により除去します。ポリプロピレンまたはポリスチレンなどのポリマーを使用した場合は、より良い洗浄効果を得るため、その他の洗浄剤を使うことがあります。カンチレバー式ローターコンセプトの採用により、プラント作業員がSCREWLINEポンプチャンバを定期的に手作業で清掃して、工程での堆積物を除去できます。
パラフィンワックスが結合剤として使われている場合、SCREWLINEは卓越した性能を発揮します。パラフィンワックスは蒸発して、熱分解せずに凝結します。そのような蒸気がSCREWLINEに侵入しても、ポンプの内部温度はワックスが分解されずに凝結する範囲内に維持されます。そのため、凝結物は液体のままポンプから排出されます。さらにポンプは冷却後、問題なく再始動できます。パラフィン結合剤の蒸気によりメンテナンスの手間が増えることはありません。